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One Health 卓越大学院プログラムとは
予防・治療薬の開発や防疫対策の推進により制御が可能となった感染症がある一方で、新興・再興感染症は次々に出現し、人類の脅威となっています。また、化学物質による人と動物の健康被害、生態系の破壊は、人間が生活の利便性を享受する限り絶えず発生しています。これらの発生に国境はなく、現代に生きる我々は、健康被害を引き起こすハザード(感染症病原体と化学物質)から、人や動物の健全な生活環境を守り、持続可能かつ健全な生活環境・生態系を次世代に引き継ぐ使命を有します。
北海道大学大学院獣医学院・国際感染症学院が中心となって推進する「One Healthフロンティア卓越大学院プログラム」では、疾病制御・予防の理念を明確に持ち、バランス感覚に優れた国際性を備え、動物、人および生態系の健康を俯瞰的に捉えOne Health に係る問題解決策をデザインして実行できる専門家(知と技のプロフェッショナル)を育成します。
本プログラムでは、総合大学の利点を活かし、獣医学、感染症学、医歯薬学、保健科学、環境科学などが協働し、さらに国際行政・協力機関、連携他大学および民間企業との連携体制を整えた教育プログラムです。
人獣共通感染症・動物感染症、ならびに化学物質による健康・社会経済的被害、という感染症病原体(バイオハザード)と化学物質(ケミカルハザード)の2大ハザードに起因する問題について、基礎研究からグローバルな実践活動までを包括的に実施する世界的な先進研究拠点を目指します。
プログラムの特徴
One Healthフロンティア学位プログラム
本プログラムは、学位取得を目的とした大学院カリキュラムであるスクリーングモジュールとリサーチモジュール、責任感、企画運営力、領域横断的研究の推進力を養成するためのインデペンデンスモジュール、One Healthの理解、バランスの良い国際感覚、コラボレーション能力の養成を目的としたOne Healthモジュールの4つのモジュールから構成されます。
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One Health Ally Course: “プラスα”の力を付与する学院間・大学間共通特別教育プログラム
本プログラムの特徴であるOne Healthモジュールを、“One Health Ally Course” として、文理を問わず学内の大学院生、および連携大学の大学院生に開講します。
FullコースとShortコースから選択することができ、主専攻に加え副専攻的なこのコースを履修することで、大学院生に“プラスα”の力を付与して修了生の価値を高める「北大版メジャーマイナー制度」です。
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多様な人材が集う世界的な先進的な研究・教育拠点へ
One Health Research Center (OHRC) は、国際行政・協力機関・国内外大学・研究機関および民間企業から多様な人材が組織・研究室・部門の壁を超えてOne Healthを共通目標に集い協働する、実践教育と研究を進めるプラットフォームです。OHRCは本プログラムの一躍を担う組織として、北海道大学大学院獣医学院・国際感染症学院と共にOne Health に関与する学際的かつ実践的な教育研究をグローバルに推進します。
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